アニメ・映画
2023/07/19
【前編】『シルエット』から始まった『NARUTO-ナルト-』との歩み。KANA-BOONが歌詞に込めた「大事にしたかったもの」とは?
4人組ロックバンド「KANA-BOON」。テレビアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマ『シルエット』をはじめ、これまでに『NARUTO-ナルト-』作品の楽曲を数多く手がけてきました。
メンバーの谷口鮪さん、古賀隼斗さん、小泉貴裕さん、遠藤昌巳さんは、全員が作品の大ファン。メジャーデビュー前からアニメのオープニングテーマをつくることを目標にしていたといいます。そんな『NARUTO-ナルト-』への熱い思いは、それぞれの楽曲にどう反映されているのでしょうか? 7年にわたる『NARUTO-ナルト-』とKANA-BOONの歩みについて、お話を伺いました。(前後編の前編)
メンバーの谷口鮪さん、古賀隼斗さん、小泉貴裕さん、遠藤昌巳さんは、全員が作品の大ファン。メジャーデビュー前からアニメのオープニングテーマをつくることを目標にしていたといいます。そんな『NARUTO-ナルト-』への熱い思いは、それぞれの楽曲にどう反映されているのでしょうか? 7年にわたる『NARUTO-ナルト-』とKANA-BOONの歩みについて、お話を伺いました。(前後編の前編)
孤独だったナルトに自身を重ねていた子ども時代
――『週刊少年ジャンプ』で『NARUTO-ナルト-』の連載がスタートしたのは1999年。当時、小学生だったみなさんも夢中になっていたと伺いました。それぞれ、印象に残っているシーンや好きなキャラクターを教えてください。
谷口鮪さん(以降、谷口):最も印象に残っているのは、ナルトがペインや長門との戦いを終えて、木ノ葉隠れの里に帰ってきたシーンですね。
かつては里のみんなから蔑まれていたナルトが英雄として迎えられたことに感極まって、泣いてしまいました。ずっと読んできてナルトの境遇やこれまでを知っているからこそ、本当に嬉しかったです。
実は僕自身も、少年時代のナルトのように孤独を抱えている子どもでした。僕も当時は居場所のなさ、居心地の悪さみたいなものを感じていたから、一人でブランコに座り、遠くから友達を見つめていたナルトの気持ちがすごく分かった。ナルトも同じように、僕の気持ちを分かってくれていると思っていましたね。
実は僕自身も、少年時代のナルトのように孤独を抱えている子どもでした。僕も当時は居場所のなさ、居心地の悪さみたいなものを感じていたから、一人でブランコに座り、遠くから友達を見つめていたナルトの気持ちがすごく分かった。ナルトも同じように、僕の気持ちを分かってくれていると思っていましたね。
――となると、一番好きなキャラクターはやはりナルトですか?
谷口:もちろんナルトも好きなんですけど、一番はヒナタ(日向ヒナタ)ですね。ヒナタはナルトのことが好きなんですけど、恋をしているというだけでなく、憧れの感情も含まれているじゃないですか。
谷口:もちろんナルトも好きなんですけど、一番はヒナタ(日向ヒナタ)ですね。ヒナタはナルトのことが好きなんですけど、恋をしているというだけでなく、憧れの感情も含まれているじゃないですか。
自分の夢や気持ちをオープンにして、それを貫くナルトに憧れ、自分も近づきたいと背中を追っている。そういう気持ちって、なんかいいなと子どもながらに共感しました。それに、自分に近い存在を素直に認めて、追いかける対象にできるところも素敵だなと思いました。
だから、ヒナタとナルトが結婚した時は本当に嬉しくて。それまでいろんな人の結婚を祝ってきたけど、誰よりも「おめでとう」と言いたい二人でしたね(笑)。
――遠藤さんはいかがでしょう?
だから、ヒナタとナルトが結婚した時は本当に嬉しくて。それまでいろんな人の結婚を祝ってきたけど、誰よりも「おめでとう」と言いたい二人でしたね(笑)。
――遠藤さんはいかがでしょう?
遠藤昌巳さん(以降、遠藤):中忍試験やサスケ奪還のあたりから、シカマルがすごく好きになりましたね。中忍試験でテマリと戦うまで、シカマルって戦闘シーンがほとんどなかったし、強いイメージじゃなかった。
「絶対(テマリに)勝たれへんやろ」って思ってたんですけど、試合には負けたものの勝負という意味では完全に勝っていて。あと、普段はマイペースで自分を主張するタイプじゃないんですけど、サスケ奪還の任務ではリーダーとして仲間を率いていて、「頼もしいやん」って思いました。
僕自身も学生の頃はあまり目立ちたいタイプではありませんでしたが、それでも周囲と比べて落ち込んでしまうようなところはあったと思います。だからこそ、他人と比べるんじゃなくて、自分なりの強さをしっかり持っているシカマルに憧れましたね。
古賀隼斗さん(以降、古賀):シカマルって、ベーシストっぽくない? 皆を支えている感じが。
遠藤:確かに。僕もベーシストなんですけど、だから好きなんかな(笑)。昔から主人公よりも、縁の下の力持ちみたいなキャラクターに惹かれるんです。
――では、古賀さんの好きなキャラクターも教えてください。
古賀隼斗さん(以降、古賀):シカマルって、ベーシストっぽくない? 皆を支えている感じが。
遠藤:確かに。僕もベーシストなんですけど、だから好きなんかな(笑)。昔から主人公よりも、縁の下の力持ちみたいなキャラクターに惹かれるんです。
――では、古賀さんの好きなキャラクターも教えてください。
古賀:なんかこれ、性格診断っぽいですね。好きなキャラクターと自分の性格がリンクしていそうな気が……(笑)。ただ、僕は自分と全く性格が違うキャラになっちゃうんですけど、ロック・リーに惹かれます。
里の子どもたちは、ほとんどが忍者になりたいわけじゃないですか。でも、リーは忍術を使えない。それって子どもにとっては絶望的なことですよね。それなのに、必死に努力して体術だけでカバーするっていう。その真っ直ぐさが大好きだし、純粋無垢な感じも愛らしいですよね。
印象に残っているのは、中忍試験でリーが我愛羅に裏蓮華を決めたシーン。それからマダラとの戦いでガイ先生(マイト・ガイ)が、開くと死んでしまうという「死門」を開いて必殺技を出した時のリーの言葉ですね。
リーは涙を流すことなく真っ直ぐガイ先生を見て「悲しくなんかありません! 覚悟を決めた男を前に哀れみも悲しみも侮辱になります」と。あれは、めちゃくちゃ感動しました。
――では、最後に小泉さん。好きなキャラクターやシーンを教えてください。
――では、最後に小泉さん。好きなキャラクターやシーンを教えてください。
小泉貴裕さん(以降、小泉):チョウジが好きです。普段はものすごくマイペースでノホホンとしているけど、実は仲間思いで、いざとなると輝く。そういう内に秘めた熱さっていうんですかね、普段はそれを微塵も出さない感じが好きですね。
印象に残っているのは、サスケ奪還編の時、敵からシカマルのことを馬鹿にされてチョウジが怒るシーンです。ずっと自分のことを信じてくれていたシカマルの気持ちに報いようと、強敵に一人で立ち向かう姿に感動しました。「あのチョウジが! 頑張ってる!」って。
取材・文:榎並紀行(やじろべえ)
写真:小野奈那子
写真:小野奈那子
ニュース記事において一部、機械翻訳を導入しています。 わかりにくい表現があるかもしれませんが、ご了承ください。