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イベント
2025/07/17
「いつか、その答えを漫画で描いてみせます」岸本先生&池本先生がフランスのファンに語ったインタビューを大公開!

2024年8月にフランス・パリで行われた、出版社KANA社 (※1) 主催のファンイベント「KONOHA EXPERIENCE」
そのイベントに岸本先生&池本先生が登壇し、現地フランスのファンと交流を図りました。
超満員のファンで埋め尽くされた会場にお二人が登場すると、全員が歓声を上げてスタンディングオベーションで歓迎し、ボルテージは最高潮に!
スタートから終了まで、大きな盛り上がりを見せた「KONOHA EXPERIENCE」
イベントではファンの質問に直接、岸本先生と池本先生が答えるインタビューコーナーも開催。
今回はそのコーナーで語った二人の言葉を、特別編集してファンのみなさまにお届けします!
また、記事の最後には当日のイベントに際して公開された、イベントパネルの作画動画も公開!
ぜひあわせてご覧ください。
(※1)「NARUTO」「BORUTO」のフランス語版の刊行を手掛ける出版社
そのイベントに岸本先生&池本先生が登壇し、現地フランスのファンと交流を図りました。
超満員のファンで埋め尽くされた会場にお二人が登場すると、全員が歓声を上げてスタンディングオベーションで歓迎し、ボルテージは最高潮に!
スタートから終了まで、大きな盛り上がりを見せた「KONOHA EXPERIENCE」
イベントではファンの質問に直接、岸本先生と池本先生が答えるインタビューコーナーも開催。
今回はそのコーナーで語った二人の言葉を、特別編集してファンのみなさまにお届けします!
また、記事の最後には当日のイベントに際して公開された、イベントパネルの作画動画も公開!
ぜひあわせてご覧ください。
(※1)「NARUTO」「BORUTO」のフランス語版の刊行を手掛ける出版社
『BORUTO-ボルト-』の制作体制
池本先生は影分身を描くのが苦手!?岸本先生が長編連載で学んだこととは
--インタビューの前にお聞きします。岸本先生、池本先生、パリはいかがですか?楽しんでいらっしゃいますか?
岸本先生:
楽しんでいますよ。フランスに来てから、パリを回って、美味しいシャンパンを飲んだり、美味しいフランス料理を味わったりして、休暇モードになっていましたが、皆さんとお会いして、スイッチが入りました!
池本先生:
毎日、よく食べて、ちょっと食べ過ぎなくらいです。本当にお腹いっぱいで、太ったかな......とちょっと心配です!
--『NARUTO-ナルト-』の連載当初、池本先生が岸本先生のアシスタントを務めていたこともあり、お二人は『NARUTO-ナルト-』の初期から一緒にお仕事をなさっていますね。『BORUTO-ボルト-』の共同執筆では、どのように仕事を進められていますか?
岸本先生:
今回は仕事のやり方がまったく違います。『NARUTO-ナルト-』では、僕がストーリーと作画担当で、当時アシスタントだった池本君が背景や影分身をひたすら描いてくれました。
一方、『BORUTO-ボルト-』では、今は池本君がストーリーと作画のすべてを担当しているので、これは本当に池本君の漫画なのです。
--『NARUTO-ナルト-』のような長いシリーズをお描きになって、『BORUTO-ボルト-』もそれなりに巻数がありますね。漫画家として描くものに好き嫌いはありますか?
岸本先生:
背景、日本の風景、動物が好きですね。女性のキャラクターを描くのは得意ではないです。
池本先生:
岸本先生と違って、僕は女性のキャラクターを描くのが得意で、苦手なのは影分身ですね。
岸本先生:
僕が池本君に影分身を書かせすぎちゃったせいかな(笑)。1,200 体くらいいるシーンもあったから。
--ご実感されていると思いますが、フランスでは、ナルトは最も人気のある漫画のヒーローの1人であり、数世代にわたって最も人気のある架空のヒーローの1人です。『NARUTO-ナルト-』という世界が誕生してから長い年月が経ちましたが、どのようにお感じですか?
岸本先生:
『NARUTO-ナルト-』が終わって10年近く経ちますが、今日こうして皆さんにお会いできて、ファンの皆さんの温かいリアクションを見ることができ、本当に本当に嬉しいです。ありがとうございます。先ほどステージでは泣きそうになったのを我慢したくらいです。感謝しています。本当にありがとうございます。
--現在『NARUTO-ナルト-』は忍者を題材にした物語の中でも、最も有名な作品のひとつだと思いますが、その人気の高さを感じる瞬間はありましたか?
岸本先生:
もちろん当初は、これほど長くシリーズが続くとは思っていませんでしたし、特に日本以外の国、例えばフランスでこれほど受け入れてもらえるとは思っていませんでした。皆さんの反応を見ていると、『NARUTO-ナルト-』が本当に評価されているのがわかりますし、とてもうれしいです。でも、うまくいかないときもあるのも事実ですから、あまり有頂天になってはいけないし、逆に落ち込みすぎてもいけないと自分に言い聞かせています。大切なのは、平常心を保つことだとこの連載で学びました。そして、その状況に耐えて、規則正しい生活を続けることですね。
--『NARUTO-ナルト-』の制作の際、岸本先生はアニメだけでなく、武侠映画、特にカンフーやコメディからも影響を受けていたと仰っていました。池本先生は『BORUTO-ボルト-』でも同じような影響を受けてらっしゃいますか?
池本先生:
子供の頃はカンフー映画をよく見ていたのですが、大人になるにつれてあまり見なくなりました。その後に、映画『マトリックス』を観て、それがジャッキー・チェンなどカンフー映画から大きな影響を受けていることを知り、あらためて子供心にカンフー映画が好きだった気持ちを呼び起こさせてくれました。だから『マトリックス』にはすごく影響を受けたと思います。
--『BORUTO-ボルト-』のユニークな要素のひとつに、気品あるキャラクターとデザインがあります。これまで以上に手の込んだ、印象的な戦いの動きと、綿密にデザインされたコスチュームをどう調和させているのですか?
池本先生:
よく「ディテールが細かくて描くのが大変そう」とか「すごく繊細ですね」とか言われるんですが、実は必ずしもそうではありません。シンプルなデザインを描くからと言って、簡単だとは限りませんし。確かに時間はかかるけど、デザインに対してモチベーションが上がるという意味では重要なことで、この作品では実際、それがモチベーションになっています。だから、こういうデザインが難しいとは言えませんね。それに、キャラクターをデザインするときは、そのキャラクターの性格や考え方を想像することから始めます。それがまず第一歩です。それから、そのキャラクターが何を着るかを考える。彼ならどんな服を選ぶだろう?私にとって、服装はその人の性格や精神状態を反映するものだからです。どうでもいい人なら、服装にもそれが表れる。だから僕にとっては、本当に切り離せないものなのです。
岸本先生:
楽しんでいますよ。フランスに来てから、パリを回って、美味しいシャンパンを飲んだり、美味しいフランス料理を味わったりして、休暇モードになっていましたが、皆さんとお会いして、スイッチが入りました!
池本先生:
毎日、よく食べて、ちょっと食べ過ぎなくらいです。本当にお腹いっぱいで、太ったかな......とちょっと心配です!
--『NARUTO-ナルト-』の連載当初、池本先生が岸本先生のアシスタントを務めていたこともあり、お二人は『NARUTO-ナルト-』の初期から一緒にお仕事をなさっていますね。『BORUTO-ボルト-』の共同執筆では、どのように仕事を進められていますか?
岸本先生:
今回は仕事のやり方がまったく違います。『NARUTO-ナルト-』では、僕がストーリーと作画担当で、当時アシスタントだった池本君が背景や影分身をひたすら描いてくれました。
一方、『BORUTO-ボルト-』では、今は池本君がストーリーと作画のすべてを担当しているので、これは本当に池本君の漫画なのです。
--『NARUTO-ナルト-』のような長いシリーズをお描きになって、『BORUTO-ボルト-』もそれなりに巻数がありますね。漫画家として描くものに好き嫌いはありますか?
岸本先生:
背景、日本の風景、動物が好きですね。女性のキャラクターを描くのは得意ではないです。
池本先生:
岸本先生と違って、僕は女性のキャラクターを描くのが得意で、苦手なのは影分身ですね。
岸本先生:
僕が池本君に影分身を書かせすぎちゃったせいかな(笑)。1,200 体くらいいるシーンもあったから。
--ご実感されていると思いますが、フランスでは、ナルトは最も人気のある漫画のヒーローの1人であり、数世代にわたって最も人気のある架空のヒーローの1人です。『NARUTO-ナルト-』という世界が誕生してから長い年月が経ちましたが、どのようにお感じですか?
岸本先生:
『NARUTO-ナルト-』が終わって10年近く経ちますが、今日こうして皆さんにお会いできて、ファンの皆さんの温かいリアクションを見ることができ、本当に本当に嬉しいです。ありがとうございます。先ほどステージでは泣きそうになったのを我慢したくらいです。感謝しています。本当にありがとうございます。
--現在『NARUTO-ナルト-』は忍者を題材にした物語の中でも、最も有名な作品のひとつだと思いますが、その人気の高さを感じる瞬間はありましたか?
岸本先生:
もちろん当初は、これほど長くシリーズが続くとは思っていませんでしたし、特に日本以外の国、例えばフランスでこれほど受け入れてもらえるとは思っていませんでした。皆さんの反応を見ていると、『NARUTO-ナルト-』が本当に評価されているのがわかりますし、とてもうれしいです。でも、うまくいかないときもあるのも事実ですから、あまり有頂天になってはいけないし、逆に落ち込みすぎてもいけないと自分に言い聞かせています。大切なのは、平常心を保つことだとこの連載で学びました。そして、その状況に耐えて、規則正しい生活を続けることですね。
--『NARUTO-ナルト-』の制作の際、岸本先生はアニメだけでなく、武侠映画、特にカンフーやコメディからも影響を受けていたと仰っていました。池本先生は『BORUTO-ボルト-』でも同じような影響を受けてらっしゃいますか?
池本先生:
子供の頃はカンフー映画をよく見ていたのですが、大人になるにつれてあまり見なくなりました。その後に、映画『マトリックス』を観て、それがジャッキー・チェンなどカンフー映画から大きな影響を受けていることを知り、あらためて子供心にカンフー映画が好きだった気持ちを呼び起こさせてくれました。だから『マトリックス』にはすごく影響を受けたと思います。
--『BORUTO-ボルト-』のユニークな要素のひとつに、気品あるキャラクターとデザインがあります。これまで以上に手の込んだ、印象的な戦いの動きと、綿密にデザインされたコスチュームをどう調和させているのですか?
池本先生:
よく「ディテールが細かくて描くのが大変そう」とか「すごく繊細ですね」とか言われるんですが、実は必ずしもそうではありません。シンプルなデザインを描くからと言って、簡単だとは限りませんし。確かに時間はかかるけど、デザインに対してモチベーションが上がるという意味では重要なことで、この作品では実際、それがモチベーションになっています。だから、こういうデザインが難しいとは言えませんね。それに、キャラクターをデザインするときは、そのキャラクターの性格や考え方を想像することから始めます。それがまず第一歩です。それから、そのキャラクターが何を着るかを考える。彼ならどんな服を選ぶだろう?私にとって、服装はその人の性格や精神状態を反映するものだからです。どうでもいい人なら、服装にもそれが表れる。だから僕にとっては、本当に切り離せないものなのです。

岸本先生・池本先生が考える敵キャラクターとは
大切なのは導く人の存在!?
--池本先生、性格や精神状態といえば、『BORUTO-ボルト-』では、悪役の人間味が少し減ったように見えます。少なくとも、『NARUTO-ナルト-』とは違って、彼らの過去や、何が彼らを行動に駆り立てたのかがあまり明らかではありません。『BORUTO-ボルト-』では、どのようなことを意識して敵キャラクターを描かれているのでしょうか?
池本先生:
『NARUTO-ナルト-』の場合、戦う相手は明確な目的を持ってナルトと戦っていました。それぞれに戦う理由があって。岸本先生は『NARUTO-ナルト-』で、それをやり尽くしてしまった。特に戦いという点では、岸本先生はやりたいことをすべてやり遂げたと言っていいでしょう。だからそれ以上はありませんでした。『NARUTO-ナルト-』に出てくるような敵を登場させても面白くないですしね。その代わり、『BORUTO-ボルト-』ではもっと理不尽なもの、人間として生きていくことの障害になり、対立せざるをえないものを敵として選びました。『NARUTO-ナルト-』の敵とは違うものを登場させる必要があったのです。
岸本先生:
『NARUTO-ナルト-』で、僕がおいしいところをとってしまったので、池本君は今とても大変だと思います。とても描きにくいですから、応援しているのです。皆さんも応援してあげてください!
--『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト-』との出版の間で、少年漫画に求められるものは変わりましたか?2024年現在、期待されていることは、『NARUTO-ナルト-』が始まった頃とは違うのでしょうか?
岸本先生:
もちろん、少年漫画に関して、アクションやストーリーなど、重要なことはいくつもありますが、何よりも、作者自身が思い描いていることや経験したことが反映されたキャラクターであるということが大事で、本当にそのキャラクターが実在すると信じられること。そのキャラクターに自分が乗っかって描けるかどうか。私にとっては、それが良い少年漫画に不可欠なものです。そのことを分かっている作者は、良い長編少年漫画を作ろうとするとき、自然とそのように描きます。なので本質的なものは変わっていないと考えています。
池本先生:
僕も岸本先生のおっしゃるとおりだと思うんですが、少年漫画の場合、さらに敵と闘うということが必要で。その敵も主人公と同じくらい魅力的ではないといけないと思います。
--敵といえば、ナルトの魅力の1つに、敵がどんなに悪人であろうと手を差し伸べるということがあります。この漫画は戦いと忍者がテーマであるにもかかわらず、どんな危害が加えられようとも、何よりも悪人が最初からすべて悪人であるわけではないということを提唱している作品だと思うのですがいかがですか?
岸本先生:
僕は根本的に、人は皆生まれながらに善人であり、善人でいられなくなるのは環境のせいだと信じたいです。大人になると変わってしまう。大切なのは、子供たちが出会う大人や指導者が彼らをどう導いてあげるかということだと思います。それによって、善にも悪にもなる。さらに言えば、悪であっても本当にすべて悪なのか。悪でないかもしれない。結局、何が善で何が悪かを定義するのは複雑な問題です。僕にとって重要なのは、導く人々と、その弟子との関係です。『NARUTO-ナルト-』では、自来也とかカカシ、大蛇丸のような師やメンターとの関係がたくさんあります。それは善なのか悪なのか。それは読者のみなさんに判断していただけたらと思います。
池本先生:
『NARUTO-ナルト-』の場合、戦う相手は明確な目的を持ってナルトと戦っていました。それぞれに戦う理由があって。岸本先生は『NARUTO-ナルト-』で、それをやり尽くしてしまった。特に戦いという点では、岸本先生はやりたいことをすべてやり遂げたと言っていいでしょう。だからそれ以上はありませんでした。『NARUTO-ナルト-』に出てくるような敵を登場させても面白くないですしね。その代わり、『BORUTO-ボルト-』ではもっと理不尽なもの、人間として生きていくことの障害になり、対立せざるをえないものを敵として選びました。『NARUTO-ナルト-』の敵とは違うものを登場させる必要があったのです。
岸本先生:
『NARUTO-ナルト-』で、僕がおいしいところをとってしまったので、池本君は今とても大変だと思います。とても描きにくいですから、応援しているのです。皆さんも応援してあげてください!
--『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト-』との出版の間で、少年漫画に求められるものは変わりましたか?2024年現在、期待されていることは、『NARUTO-ナルト-』が始まった頃とは違うのでしょうか?
岸本先生:
もちろん、少年漫画に関して、アクションやストーリーなど、重要なことはいくつもありますが、何よりも、作者自身が思い描いていることや経験したことが反映されたキャラクターであるということが大事で、本当にそのキャラクターが実在すると信じられること。そのキャラクターに自分が乗っかって描けるかどうか。私にとっては、それが良い少年漫画に不可欠なものです。そのことを分かっている作者は、良い長編少年漫画を作ろうとするとき、自然とそのように描きます。なので本質的なものは変わっていないと考えています。
池本先生:
僕も岸本先生のおっしゃるとおりだと思うんですが、少年漫画の場合、さらに敵と闘うということが必要で。その敵も主人公と同じくらい魅力的ではないといけないと思います。
--敵といえば、ナルトの魅力の1つに、敵がどんなに悪人であろうと手を差し伸べるということがあります。この漫画は戦いと忍者がテーマであるにもかかわらず、どんな危害が加えられようとも、何よりも悪人が最初からすべて悪人であるわけではないということを提唱している作品だと思うのですがいかがですか?
岸本先生:
僕は根本的に、人は皆生まれながらに善人であり、善人でいられなくなるのは環境のせいだと信じたいです。大人になると変わってしまう。大切なのは、子供たちが出会う大人や指導者が彼らをどう導いてあげるかということだと思います。それによって、善にも悪にもなる。さらに言えば、悪であっても本当にすべて悪なのか。悪でないかもしれない。結局、何が善で何が悪かを定義するのは複雑な問題です。僕にとって重要なのは、導く人々と、その弟子との関係です。『NARUTO-ナルト-』では、自来也とかカカシ、大蛇丸のような師やメンターとの関係がたくさんあります。それは善なのか悪なのか。それは読者のみなさんに判断していただけたらと思います。

「いつか、その答えを漫画で描いてみせます」 - 岸本先生がナルトへ託した想い
物語を創るなかで難しかったこと、上手くいったこと
--『NARUTO-ナルト-』の冒頭では、特にロック・リーやガイ、ナルト自身の物語の中で、才能や努力が強調されることが多くありました。しかし、しばらくすると、ナルトが四代目火影の息子であることが判明します。ナルトを選ばれし忍者ではなく、平凡な生まれにすることはお考えにならなかったのでしょうか?
岸本先生:
とても難しい質問ですが、核心を突いた質問ですね。最初の頃、ナルトは下層階級から頑張るキャラクターと思って描いていました。それは昔の僕ともリンクしていて、認めてもらいたいけど誰からも認められないという田舎から出てきたちっぽけな少年だった自分は、その想いをナルトにすべて託していました。そうやってナルトを描いているうちに、世界中で少しずつ僕を認めてくれる人が増えてきました。今度は、最初に持っていた誰かに認めてもらいたいという想いが満たされてしまい、ナルトを描けなくなるということが少しありました。悩んでいるうちに、もしかしたら名門や血統にも葛藤があるのかもしれないということを感じたんです。期待に応えなければいけないというプレッシャーや想いも大変であると気付いた。だからそういう方向にシフトして、それも『NARUTO-ナルト-』で描くことにしました。このテーマについては、いつかその答えを漫画で描いてみせますので、気長に待っていてください。
--岸本先生、池本先生、『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト-』の物語を構築する中で、他の作品よりも難しかったことはありましたか? 逆に、ご自身の狙いや期待を完全に実現できた部分はありましたか?具体的にお話しください。
岸本先生:
僕にとって難しかったのは、ペインのところです。ペインの言っていることもある意味では正義だと感じていつつ、ナルトの言っていることも正義かもしれない。どちらも正義だとするなら、この結果をどうするべきかという点にすごく悩みました。苦しかったところですね。その一方で、ナルトとサスケの結末には満足しています。
池本先生:
ナルトと違って、ボルトは何でも持っているし、不満もありません。父親が火影であることは、時に難しいこともあるだろうけど、ナルトのように最初から火影のようになりたいという目標もない。確かに端から見て、漫画の主人公としては、あまり面白くないと感じてしまうこともあったでしょう。少年篇の話です。そんななか対象的なカワキが登場してきました。彼は物語のちょっとした原動力になっていて、少年篇においてはカワキが主人公といえる部分もありました。そのカワキと立場が入れ替わることによって、ボルトが主役として活躍できる状況になったのは上手くいったと思います。
岸本先生:
とても難しい質問ですが、核心を突いた質問ですね。最初の頃、ナルトは下層階級から頑張るキャラクターと思って描いていました。それは昔の僕ともリンクしていて、認めてもらいたいけど誰からも認められないという田舎から出てきたちっぽけな少年だった自分は、その想いをナルトにすべて託していました。そうやってナルトを描いているうちに、世界中で少しずつ僕を認めてくれる人が増えてきました。今度は、最初に持っていた誰かに認めてもらいたいという想いが満たされてしまい、ナルトを描けなくなるということが少しありました。悩んでいるうちに、もしかしたら名門や血統にも葛藤があるのかもしれないということを感じたんです。期待に応えなければいけないというプレッシャーや想いも大変であると気付いた。だからそういう方向にシフトして、それも『NARUTO-ナルト-』で描くことにしました。このテーマについては、いつかその答えを漫画で描いてみせますので、気長に待っていてください。
--岸本先生、池本先生、『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト-』の物語を構築する中で、他の作品よりも難しかったことはありましたか? 逆に、ご自身の狙いや期待を完全に実現できた部分はありましたか?具体的にお話しください。
岸本先生:
僕にとって難しかったのは、ペインのところです。ペインの言っていることもある意味では正義だと感じていつつ、ナルトの言っていることも正義かもしれない。どちらも正義だとするなら、この結果をどうするべきかという点にすごく悩みました。苦しかったところですね。その一方で、ナルトとサスケの結末には満足しています。
池本先生:
ナルトと違って、ボルトは何でも持っているし、不満もありません。父親が火影であることは、時に難しいこともあるだろうけど、ナルトのように最初から火影のようになりたいという目標もない。確かに端から見て、漫画の主人公としては、あまり面白くないと感じてしまうこともあったでしょう。少年篇の話です。そんななか対象的なカワキが登場してきました。彼は物語のちょっとした原動力になっていて、少年篇においてはカワキが主人公といえる部分もありました。そのカワキと立場が入れ替わることによって、ボルトが主役として活躍できる状況になったのは上手くいったと思います。
二人が描く今後の夢とは
--岸本先生、あなたの初期のファンは子供を持つ世代になり、その子供たちは、『NARUTO-ナルト-』のファンになりました。[NARUTO-ナルト-」はのちのポップカルチャーにも影響を与えています。『クリードIII』の監督であるマイケル・B・ジョーダンは、自分の映画の参考に『NARUTO-ナルト-』を引用しています。『NARUTO-ナルト-』を引用しているラッパーもいます。これは大きな現象です。あなた自身が漫画に登場する火影になりました。さて、今後の新しい夢は何ですか?
岸本先生:
難しい質問ですね。なにか目標を持たないとダメだとは思うんですけど、今は家族との時間を大切にしたいです。また、こうしてファンの人達と会う機会も増やしていきたいです。家族やファンを大切にしていくなかで、新たな作品を作る意欲や意思が出てくるかもしれないし、なにか新しいものが見つかるかもしれないなと思います。
--池本先生は、『BORUTO-ボルト-』が軌道に乗った今、どんな夢をお持ちですか?
池本先生:
『BORUTO-ボルト-』は『NARUTO-ナルト-』の続編として始まりましたが、ナルトがあまりにも巨大な存在で、とても大変です。ボルトがやっと本当の主人公のような存在になってきています。しかし、彼はヒーローとして父親に肩を並べることができるのだろうか?もしかしたら、父を超えるだろうか......未来がどうなるかは全くわかりません。それは読者のみなさんひとりひとりの応援にかかっているので、どうかよろしくお願いします。
岸本先生:
難しい質問ですね。なにか目標を持たないとダメだとは思うんですけど、今は家族との時間を大切にしたいです。また、こうしてファンの人達と会う機会も増やしていきたいです。家族やファンを大切にしていくなかで、新たな作品を作る意欲や意思が出てくるかもしれないし、なにか新しいものが見つかるかもしれないなと思います。
--池本先生は、『BORUTO-ボルト-』が軌道に乗った今、どんな夢をお持ちですか?
池本先生:
『BORUTO-ボルト-』は『NARUTO-ナルト-』の続編として始まりましたが、ナルトがあまりにも巨大な存在で、とても大変です。ボルトがやっと本当の主人公のような存在になってきています。しかし、彼はヒーローとして父親に肩を並べることができるのだろうか?もしかしたら、父を超えるだろうか......未来がどうなるかは全くわかりません。それは読者のみなさんひとりひとりの応援にかかっているので、どうかよろしくお願いします。
イベントパネルが完成されるまでのドローイング動画を特別編集公開!
ニュース記事において一部、機械翻訳を導入しています。 わかりにくい表現があるかもしれませんが、ご了承ください。
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