NARUTOコラム
2024/05/26
【誕生日コラム】5月26日は、うみのイルカの誕生日!“火の意志”を次代に伝え続けた教育者にして、言葉と思いでナルトを守り続けた偉大な恩師・イルカ先生の活躍を振り返る!
忍たちの誕生日を記念して、その活躍を振り返るコラム!
今回は忍者学校の教師として幼少期のナルトに寄り添い、その忍道を見守り続けた
うみのイルカの活躍を振り返っていきたいと思います!
今回は忍者学校の教師として幼少期のナルトに寄り添い、その忍道を見守り続けた
うみのイルカの活躍を振り返っていきたいと思います!
■うみのイルカ プロフィール
・誕生日:5月26日(ふたご座)
・好きな食べ物:一楽のラーメン
火の意志
木ノ葉の上忍として活躍する両親の元に生まれたイルカ。
その平穏な日々は「九尾事件」を境に一変してしまいます。
その平穏な日々は「九尾事件」を境に一変してしまいます。
里に襲来した九尾に立ち向かったイルカの両親は“英雄”としてその名を“慰霊碑”に刻み、
イルカは突如として孤独の身となってしまいます。
イルカは突如として孤独の身となってしまいます。
寂しさを紛らわすため、そして、少しでも自分の存在価値を認めてもらうため、
忍者学校でイタズラや失敗を繰り返すようになったイルカ。
忍者学校でイタズラや失敗を繰り返すようになったイルカ。
しかし、心の底では孤独に苛まれ、悲しみと苦しみを抱える日々を送っていました。
両親の死から1年が経った頃、慰霊碑の前で悲しみに暮れるイルカに三代目火影・ヒルゼンが声を掛けます。
「悲しくなんかないんだ!!」
そう言って強がるイルカをヒルゼンは優しく抱きしめ、
木ノ葉隠れの忍に脈々と受け継がれる“火の意志”を教え諭します。
そう言って強がるイルカをヒルゼンは優しく抱きしめ、
木ノ葉隠れの忍に脈々と受け継がれる“火の意志”を教え諭します。
「火の意志を持つ者は、皆が家族」
ヒルゼンのこの教えに心を救われたイルカは、時を経て立派な忍となり、
やがて里の子供たちに火の意志を教え、育てる忍者学校の教師となります!
ヒルゼンのこの教えに心を救われたイルカは、時を経て立派な忍となり、
やがて里の子供たちに火の意志を教え、育てる忍者学校の教師となります!
存在の肯定
忍者学校の教師となったイルカは、ナルトも在籍するクラスを受け持つこととなります。
“両親がいない孤独”を知るイルカは、イタズラを繰り返すナルトを厳しく叱りながらも、
その心に寄り添い続けていました。
その心に寄り添い続けていました。
しかし、忍者学校卒業試験が行われた日の夜、事件が起こります。
裏切り者・ミズキに騙され、封印の書を持ち出したナルトは、
自分自身に隠された驚愕の秘密を暴露されます。
自分自身に隠された驚愕の秘密を暴露されます。
衝撃の事実を知ったことで精神が不安定になり、道を踏み外しかけるナルト。
しかし、イルカの身を挺した行動と言葉がナルトを正しい道へと導きます。
しかし、イルカの身を挺した行動と言葉がナルトを正しい道へと導きます。
あいつはこのオレが認めた優秀な生徒だ
…努力家で一途で…
そのくせ不器用で誰からも認めてもらえなくて……
あいつは もう人の心の苦しみを知っている……
今は もうバケ狐じゃない
あいつは木ノ葉隠れの里の……
うずまきナルトだ
この言葉を受けたナルトは覚醒を遂げ、ミズキを撃破!
イルカはナルトの成長を認め、“忍の証”を渡すことを決めます。
イルカはナルトの成長を認め、“忍の証”を渡すことを決めます。
卒業…おめでとう
イルカから額当てを受け取ったナルトは木ノ葉隠れの里の忍として、
自らの道を歩み始めるのでした!
自らの道を歩み始めるのでした!
尽きぬ心配
ナルトたちを忍の世界へと送り出したイルカ。
しかし、教え子たちへの心配は尽きませんでした
しかし、教え子たちへの心配は尽きませんでした
ヒルゼンや、ナルトたちの担当上忍となったカカシから
事あるごとに話を聞き、一喜一憂するイルカ。
事あるごとに話を聞き、一喜一憂するイルカ。
イルカの表情からもナルトたちのことを心の底から心配していることが窺えます。
そんな中、「中忍選抜試験」の開催が決定。
忍者学校卒業間もない元・教え子たちが推薦されると、
イルカは担当上忍たちに大反発します。
そんな中、「中忍選抜試験」の開催が決定。
忍者学校卒業間もない元・教え子たちが推薦されると、
イルカは担当上忍たちに大反発します。
カカシとの口論の末、渋々引き下がったイルカでしたが、
試験官への嘆願を行い、第二の試験における伝令役を買って出ます。
試験官への嘆願を行い、第二の試験における伝令役を買って出ます。
火影が記した“中忍の心得”を第七班の3人に伝え、その役目を果たしたイルカ。
しかし、ナルトに対してだけは、私的な感情が漏れてしまいます。
カカシとまったく同じことを、ナルト本人から言い放たれ、
イルカは自分の考えが杞憂だったことを思い知らされます。
イルカは自分の考えが杞憂だったことを思い知らされます。
その後、イルカは忍者学校の教師の任に戻り、
未来を担う生徒たちの教育に心血を注いでいきます。
未来を担う生徒たちの教育に心血を注いでいきます。
恩師との別れ
中忍試験の最中、大蛇丸の手により「木ノ葉崩し」が始動。
木ノ葉の忍たちが総力を挙げて抗戦したことで木ノ葉崩しは終結しますが、
甚大な被害をもたらし、多くの忍が命を落としてしまいます。
殉職者の中には、三代目火影・ヒルゼンの名も記されていました。
木ノ葉の忍たちが総力を挙げて抗戦したことで木ノ葉崩しは終結しますが、
甚大な被害をもたらし、多くの忍が命を落としてしまいます。
殉職者の中には、三代目火影・ヒルゼンの名も記されていました。
自分にとっても恩師と呼ぶべきヒルゼンの死。その悲しみをぐっと堪え、
イルカは、かつてヒルゼンが自分にしてくれたのと同じように木ノ葉丸を抱きしめます。
殉職者たちの葬儀が進む中、ふとナルトが疑問を口にします。
イルカは、かつてヒルゼンが自分にしてくれたのと同じように木ノ葉丸を抱きしめます。
殉職者たちの葬儀が進む中、ふとナルトが疑問を口にします。
「なぜ人は人のために命をかけるのか」
この問いに対しイルカは、ヒルゼンから教えられた“火の意志”を教え諭します。
この問いに対しイルカは、ヒルゼンから教えられた“火の意志”を教え諭します。
人間が一人死ぬ…なくなる
過去や 今の生活 そして その未来と一緒にな…
たくさんの人が任務や戦争で死んでゆく
それも 死ぬ時は驚くほどあっさりと…簡単にだ
死にゆく者にも 夢や目指すものはある…
しかし 誰にもそれと同じくらい大切なものがあるんだ
両親 兄弟 友達や恋人 里の仲間たち
自分にとって大切な人たち…
互いに信頼し合い助け合う
生まれ落ちた時からずっと大切に思ってきた人たちとのつながり…
…そして そのつながった糸は時を経るに従い太く力強くなっていく…
理屈じゃないのさ!
その糸を持っちまった奴はそうしちまうんだ…
大切だから…
「人とのつながり」を持った者は、それを守るためなら自らの命をかける。
任務を遂行する中でそういった忍の生き様と死に様を見てきたナルトは、
イルカの言葉を心に刻むように頷きます。
任務を遂行する中でそういった忍の生き様と死に様を見てきたナルトは、
イルカの言葉を心に刻むように頷きます。
…木ノ葉隠れの小さな木ノ葉たちに…
三代目………
アナタの言う 火の意志はどうやら ちゃんと
受け継がれているようです…
…木ノ葉に着いたその小さな火種はやがて強く大きく燃えて……
また この里を照らし 守るのでしょう…
いつの日か新たな火影となって…
“未来の英雄”へのエール
木ノ葉崩し終結後、更なる飛躍を遂げるナルトに対してイルカは
以前のような心配の言葉ではなく、 「頑張れよ!」と精一杯のエールを送り続けます。
以前のような心配の言葉ではなく、 「頑張れよ!」と精一杯のエールを送り続けます。
あいつはもう…
私の心配するような弱い忍ではありませんから…
立派に成長した教え子たちを見送りながら、ほんの少し憂いを帯びた表情を浮かべるイルカ。
本人には言わずとも常にナルトのことを気にかけ、
自来也を始めとする色々な人にナルトの様子を尋ねていたのでしょう。
自来也が戦死した報を聞き、塞ぎ込むナルトにイルカが声を掛けます。
本人には言わずとも常にナルトのことを気にかけ、
自来也を始めとする色々な人にナルトの様子を尋ねていたのでしょう。
自来也が戦死した報を聞き、塞ぎ込むナルトにイルカが声を掛けます。
自来也様はお前のことをいつも褒めてたよ
自分の孫のようだといつも鼻高々に話して下さった
お前が自分の意志を継ぐ存在だと信じてた
いずれ立派な火影になると信じて疑ってなかった
自来也様はお前をずっと見てるさ…今だってどこからかな
あの人はお前が落ち込んでるの見ても褒めてはくれないぞ
だから……
今まで通りの褒めてもらえるようなお前でいればいい
いつまでも落ち込んでんな!
お前は あの三忍
自来也様が認めた
優秀な弟子なんだからな
イルカから自来也の想いを聞かされたナルトは、再び前を向いて走り出し、
木ノ葉隠れの里を救った“英雄”として讃えられるまでになります!
木ノ葉隠れの里を救った“英雄”として讃えられるまでになります!
三代目…四代目
今 目の前に英雄がいます!
拝啓、弟のように思うお前へ
忍界全土を巻き込んだ第四次忍界大戦が開戦すると、
九尾をその身に宿すナルトは雲隠れの隠れ島に隔離されます。
しかし、異変を察知して島の外に出ようとするナルト。
その前にイルカを始めとする木ノ葉の忍たちが現れます。
イルカたちは万が一の時のために、足止め役として任命されていたのでした。
九尾をその身に宿すナルトは雲隠れの隠れ島に隔離されます。
しかし、異変を察知して島の外に出ようとするナルト。
その前にイルカを始めとする木ノ葉の忍たちが現れます。
イルカたちは万が一の時のために、足止め役として任命されていたのでした。
説得も虚しく、戦争の全てを一人で背負い込もうとするナルト。
イルカはその荷を少しでも軽くするため、本心を吐露します。
イルカはその荷を少しでも軽くするため、本心を吐露します。
オレにとってお前はなっ…
大切な生徒の一人だ
そして………
弟のようにも思ってる…
その思いと共に、ナルトの額当てに手紙を忍ばせて渡したイルカ。
…行ってしまったお前にオレが言える事はたった一言だけだ
絶対に生きて帰って来い!!!
戦場へ向かうナルトを見送ったイルカは、八尾の人柱力・キラービーにナルトを守ってくれるよう頭を下げて嘆願。
イルカと拳を合わせたキラービーが、ナルトの胸中を語り始めます。
イルカと拳を合わせたキラービーが、ナルトの胸中を語り始めます。
少年時代に抱いていた寂しさや苦しみを理解してくれたことも
“バケ狐”ではなく、木ノ葉隠れの里の一人として認めてくれたことも
少し煩わしいくらいの心配も
つながりの大切さと“火の意志”を教えてくれたことも
いつも背中を押してくれたエールも
師を失い、落ち込んだ時の激励も
戦場へ向かう自分を心配してくれた言葉も
ナルトは、イルカからもらったすべてをその身にしまい、
その言葉に守られて、己の忍道をまっすぐ突き進んできていたのです。
こうして、戦場に身を投じたナルトは並みいる強敵たちに打ち勝ち、
第四次忍界大戦を終結に導いた“忍界の英雄”として讃えられます。
そして、十数年後…。
“バケ狐”ではなく、木ノ葉隠れの里の一人として認めてくれたことも
少し煩わしいくらいの心配も
つながりの大切さと“火の意志”を教えてくれたことも
いつも背中を押してくれたエールも
師を失い、落ち込んだ時の激励も
戦場へ向かう自分を心配してくれた言葉も
ナルトは、イルカからもらったすべてをその身にしまい、
その言葉に守られて、己の忍道をまっすぐ突き進んできていたのです。
こうして、戦場に身を投じたナルトは並みいる強敵たちに打ち勝ち、
第四次忍界大戦を終結に導いた“忍界の英雄”として讃えられます。
そして、十数年後…。
父親として、そして“七代目火影”として、
次代の忍に“火の意志”を教え諭すナルトの姿を見ながら
イルカはただ、温かな微笑みを浮かべるのでした――。
次代の忍に“火の意志”を教え諭すナルトの姿を見ながら
イルカはただ、温かな微笑みを浮かべるのでした――。
文・構成:大庭優一(キャラメル・ママ)
誕生日を記念した振り返りコラムはここまで!
是非この機会にコミックスを読み返し、うみのイルカの活躍を振り返ってみてください!
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ジャンプコミックス『NARUTO-ナルト-』
全72巻 好評発売中!!
価格:1巻~42巻 484円(税込)
43巻 506円(税込)
44巻~72巻 484円(税込)
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©岸本斉史 スコット/集英社