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イベント
2023/09/25
「演劇」の力で『NARUTO』の魅力を全世界の人たちへ! ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」うずまきナルト役:松岡広大&脚本・演出:児玉明子 対談インタビュー!
「演劇」の力で『NARUTO』の魅力を全世界の人たちへ! ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」うずまきナルト役:松岡広大&脚本・演出:児玉明子 対談インタビュー!
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うずまきナルト役:松岡広大
1997年8月9日生まれ
主な出演作として、ミュージカル「スリル・ミー」、舞台「ねじまき鳥クロニクル」、ABCテレビ「around1/4」、NHK連続テレビ小説「らんまん」などがある。
9月29日(金)には映画「沈黙の艦隊」の公開が控える。
1997年8月9日生まれ
主な出演作として、ミュージカル「スリル・ミー」、舞台「ねじまき鳥クロニクル」、ABCテレビ「around1/4」、NHK連続テレビ小説「らんまん」などがある。
9月29日(金)には映画「沈黙の艦隊」の公開が控える。
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脚本・演出:児玉明子
代表作:ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-」(演出)、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」シリーズ(演出)舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~(演出)ほか。視覚的に多様な演出を多く取り込み作品を彩る。
代表作:ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-」(演出)、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」シリーズ(演出)舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~(演出)ほか。視覚的に多様な演出を多く取り込み作品を彩る。
「ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」は挑戦の連続でした」
――ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」(以下、舞台「NARUTO」)に関わることが決まった当時のことをお聞かせください。
松岡広大(以下、松岡):僕は今年で26歳になりますが、当時は17歳とかで…。9年前になるんですね。別の2.5次元舞台に関わらせていただいていた中で、舞台「NARUTO」のお話をいただきました。打ち合わせの時点で海外での公演があるとお話があり、「2.5次元というジャンル自体が、大きく転換しなきゃいけない時期なんだ」という感覚がありました。作品を愛している方が海外にも多くいらっしゃる作品だったので、特に重圧を感じましたね。
児玉明子(以下、児玉):以前は宝塚歌劇団で演出をしていて、退団してすぐの頃に舞台「NARUTO」のお話を頂きました。稽古場などから宝塚は独特なスタイルでやっていたので、他の演劇のやり方がわからないまま大きいコンテンツのお話が来てびっくりしました。やり方がわからなかった分、いい意味で重圧を感じすぎなかったと今は思います。「一生懸命やろう!」という気持ちが強かったです。
松岡:トランポリンとかエアリアル・シルク(サーカスなどで用いられる、吊り下げた布)とか、実験的なことを稽古期間中にたくさんやりましたね!
松岡広大(以下、松岡):僕は今年で26歳になりますが、当時は17歳とかで…。9年前になるんですね。別の2.5次元舞台に関わらせていただいていた中で、舞台「NARUTO」のお話をいただきました。打ち合わせの時点で海外での公演があるとお話があり、「2.5次元というジャンル自体が、大きく転換しなきゃいけない時期なんだ」という感覚がありました。作品を愛している方が海外にも多くいらっしゃる作品だったので、特に重圧を感じましたね。
児玉明子(以下、児玉):以前は宝塚歌劇団で演出をしていて、退団してすぐの頃に舞台「NARUTO」のお話を頂きました。稽古場などから宝塚は独特なスタイルでやっていたので、他の演劇のやり方がわからないまま大きいコンテンツのお話が来てびっくりしました。やり方がわからなかった分、いい意味で重圧を感じすぎなかったと今は思います。「一生懸命やろう!」という気持ちが強かったです。
松岡:トランポリンとかエアリアル・シルク(サーカスなどで用いられる、吊り下げた布)とか、実験的なことを稽古期間中にたくさんやりましたね!
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児玉:数えだしたらキリがないくらい挑戦しました!舞台「NARUTO」もそうですが、あの時期に色々な作品が頑張ったから今の“2.5次元ミュージカル”というジャンルが確立していったと思います。
――マカオ、マレーシア、シンガポールでの海外公演も大きな挑戦だったと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか?
松岡:コンベンションセンターにイチから舞台を作ってくださったりして、現地スタッフのみなさんの公演に対する熱がとにかくすごかったです!あとは文化の違いを感じました。日本は粛々と観劇するのが当たり前だと思うんですけど、海外の観客の皆さまはキャラクターの名前を叫んで応援してくださったりとか!終始ワイワイした雰囲気で、演じていて楽しかったです!
児玉:楽しみ方が自由でそこがいいなと思いました。シンガポールはお客さんの反応が、日本に近いように感じました。私が一番印象に残っているのはマレーシアですかね。
松岡:個人的にマレーシアは湿度が高くて大変でした。というのも、当時のナルトは首元がファーだったので熱が逃げにくくて(笑)。ただ3か国で共通して「声に出してリアクションがもらえる事って幸せなことだな」と素直に思いました。海外の方が僕たちの作品に没入して観てくださっているからこそ頂ける反応だなと感じました。
――マカオ、マレーシア、シンガポールでの海外公演も大きな挑戦だったと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか?
松岡:コンベンションセンターにイチから舞台を作ってくださったりして、現地スタッフのみなさんの公演に対する熱がとにかくすごかったです!あとは文化の違いを感じました。日本は粛々と観劇するのが当たり前だと思うんですけど、海外の観客の皆さまはキャラクターの名前を叫んで応援してくださったりとか!終始ワイワイした雰囲気で、演じていて楽しかったです!
児玉:楽しみ方が自由でそこがいいなと思いました。シンガポールはお客さんの反応が、日本に近いように感じました。私が一番印象に残っているのはマレーシアですかね。
松岡:個人的にマレーシアは湿度が高くて大変でした。というのも、当時のナルトは首元がファーだったので熱が逃げにくくて(笑)。ただ3か国で共通して「声に出してリアクションがもらえる事って幸せなことだな」と素直に思いました。海外の方が僕たちの作品に没入して観てくださっているからこそ頂ける反応だなと感じました。
「役者魂」と「技術の進歩」
――過去の公演で特に印象に残っているエピソードをお聞かせください。
児玉:海外公演を経て「海外の方が日本語の公演を簡単に観ることは難しい」と感じました。2017年の公演では太鼓を使用し、歌をメインにすることでエンタメ方向に振り切ったことが、舞台「NARUTO」の歴史の中でも大きなポイントだったと思います。
児玉:海外公演を経て「海外の方が日本語の公演を簡単に観ることは難しい」と感じました。2017年の公演では太鼓を使用し、歌をメインにすることでエンタメ方向に振り切ったことが、舞台「NARUTO」の歴史の中でも大きなポイントだったと思います。
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松岡:僕は2015年初演のラストシーンの殺陣が印象に残っています。栗原(殺陣指導:栗原直樹)さんにクナイや刀などの道具に頼らない「徒手」という殺陣の稽古をつけていただいて、アクションも演技の一部ということを強く感じました。殺陣の距離感も大切ですが、肉薄して切り込んでいくことの心構えを初演で掴むことが出来たと思います。栗原さんには「大和魂をちゃんと抱えていけよ」と言われて、その気持ちを忘れずに2019年公演までやり切りました。
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――過去の公演の映像を観る上で、注目して観てほしいポイントはありますか?
松岡:同じ演目でもふたつの芝居の厚みを比べたりしても面白いかもしれないです。
特に暁の調べ(2017年、2019年上演)は2017年と2019年でキャスト変更がありました。舞台は立ち位置ひとつで関係性が変わるので、役者同士の意思疎通と芝居に関しては非常に対話を重ねたなという印象があります。
児玉:初演から8年経っているので、映像や照明のテクニカルな技術の進化に注目して観るのも面白いと思いますね。初演の頃はすごくアナログで、光るスーツなどは役者自身にボタンを押して光らせもらっていました(笑)。その時代の最新技術を利用して舞台を作り続けてきたことが、2.5次元ミュージカルの大きな凄みだと思います。
松岡:アナログの演出で言えば、カーテンコールでビジュアルポイ(棒状のLEDライトを回転させることで画像が浮かび上がるパフォーマンスの道具)を回す演出があった時、毎回緊張していました。僕はカーテンコールも作品の演出のひとつだと思っているので、ここで失敗したら今までの舞台が台無しになってしまうと思うと、本当に大変でした(笑)。
松岡:同じ演目でもふたつの芝居の厚みを比べたりしても面白いかもしれないです。
特に暁の調べ(2017年、2019年上演)は2017年と2019年でキャスト変更がありました。舞台は立ち位置ひとつで関係性が変わるので、役者同士の意思疎通と芝居に関しては非常に対話を重ねたなという印象があります。
児玉:初演から8年経っているので、映像や照明のテクニカルな技術の進化に注目して観るのも面白いと思いますね。初演の頃はすごくアナログで、光るスーツなどは役者自身にボタンを押して光らせもらっていました(笑)。その時代の最新技術を利用して舞台を作り続けてきたことが、2.5次元ミュージカルの大きな凄みだと思います。
松岡:アナログの演出で言えば、カーテンコールでビジュアルポイ(棒状のLEDライトを回転させることで画像が浮かび上がるパフォーマンスの道具)を回す演出があった時、毎回緊張していました。僕はカーテンコールも作品の演出のひとつだと思っているので、ここで失敗したら今までの舞台が台無しになってしまうと思うと、本当に大変でした(笑)。
2人のナルト
――松岡さんは舞台「NARUTO」を「うずまきナルト物語」(2021年上演)で初めて客席から観劇されたと思います。その時のお話をお聞かせください。
松岡:オープニングでキャラクターと一緒にプロジェクションマッピングで名前が投影されたとき、歌舞伎の名乗りに近いものを感じました。原作の『NARUTO-ナルト-』(以下、『NARUTO』)が忍者を題材にしていることも相まって、日本が世界と戦えるようなものを持っているんだなと。それと同時に、今まで関わらせていただいたことがとても誇らしくなりました。
松岡:オープニングでキャラクターと一緒にプロジェクションマッピングで名前が投影されたとき、歌舞伎の名乗りに近いものを感じました。原作の『NARUTO-ナルト-』(以下、『NARUTO』)が忍者を題材にしていることも相まって、日本が世界と戦えるようなものを持っているんだなと。それと同時に、今まで関わらせていただいたことがとても誇らしくなりました。
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――自身が演じられたナルトと中尾(ナルト役:中尾暢樹)さんの演じられているナルトで何か違いを感じた部分はありましたか?
松岡:僕はナルトを演じていた時、怒りの感情を腹に据えて演じていました。中尾くんのナルトは頭で怒りを考えている感じがあり、負の感情の落とし込みがそれぞれ違うと思いましたね。僕のときよりも、ナルト自身が身体的にも精神的にも少し大きくなって里の英雄として認められるところなので、演者が変わったことによって成長がより一層印象づいたのかもしれないです。
――児玉さんが思う、ナルトを演じられた松岡さんと中尾さん、それぞれの魅力をお聞かせください。
児玉:松岡くんと中尾くんでそれぞれ座長としての違いがありましたね。松岡くんは「座長として頑張らなきゃ」と他の出演者たちと肩を並べている印象が強かったです。逆に中尾くんはひたすら走っていて、みんなが「中尾くんが頑張っているから自分も頑張らなきゃ!」と奮起させている印象です。少年のナルトと青年のナルト、それぞれぴったりだったなと思います。
松岡:僕はナルトを演じていた時、怒りの感情を腹に据えて演じていました。中尾くんのナルトは頭で怒りを考えている感じがあり、負の感情の落とし込みがそれぞれ違うと思いましたね。僕のときよりも、ナルト自身が身体的にも精神的にも少し大きくなって里の英雄として認められるところなので、演者が変わったことによって成長がより一層印象づいたのかもしれないです。
――児玉さんが思う、ナルトを演じられた松岡さんと中尾さん、それぞれの魅力をお聞かせください。
児玉:松岡くんと中尾くんでそれぞれ座長としての違いがありましたね。松岡くんは「座長として頑張らなきゃ」と他の出演者たちと肩を並べている印象が強かったです。逆に中尾くんはひたすら走っていて、みんなが「中尾くんが頑張っているから自分も頑張らなきゃ!」と奮起させている印象です。少年のナルトと青年のナルト、それぞれぴったりだったなと思います。
完結編にして、最大のターニングポイント
――児玉さんに質問です。8年間のシリーズ全ての演出を手掛けられてきましたが、分岐点となったポイントなどありますでしょうか?
児玉:たくさんあります。少年編の時は「ライブ・スペクタクル」の名前に負けないような演出をたくさん詰め込むために、トランポリンやエアリアルなど今までの舞台作品になかった演出を取り入れました。その後、エンタメとして「ライブ・スペクタクル」を楽しんでもらうために「暁の調べ」(2017年上演)から音楽を入れて、歌も追加しました。それに合わせて歌える役者さんをキャスティングしていただき、物語が進んでナルト役が松岡くんから中尾くんへ、という感じです。今訪れている大きなターニングポイントは、戦う相手が人ではないのと、ミナトの飛雷神の術など出てくる術が人間離れしているところでしょうか。映像と生身の役者さんたちとのバランスを取りつつ、舞台を作り上げるためにキャスト・スタッフ総出で頑張っています。完結編にして一番のターニングポイントですね。でも終末の谷は、原点に帰ってナルトとサスケの肉弾戦になります。最後は少年編のように、ナルトとサスケにひたすら殴り合って欲しいと思います。物語の最初で「化け狐」と言われていた子が、里のみんなに認められて七代目火影になる瞬間を見届けたいです!
――では、5年後や10年後、20年後の未来に舞台「NARUTO」を演出されるとしたらどんな演出を加えたいですか?
児玉:先程上がった映像の話も少し関わりますが、実際に役者の動きを前で見せつつ、映像ではCGを加えて同時に投影する「生モーションキャプチャー」のようなものを使いたいですね。例えばナルトの九尾化を前で役者が演じて、後ろにリアルタイムで投影されている映像ではマンガと同じビジュアルになった役者がいる、というイメージです。
松岡:最近は身体にたくさんマークをつけたりしなくても、モーションキャプチャーができますよね!
児玉:今の技術では、実際に劇場でシステムを組むのはまだ難しいのが現実です。でもこの技術が劇場で使えるようになれば、映像に頼っていた部分が補えてさらに面白い演劇ができるのではないかと思います!
児玉:たくさんあります。少年編の時は「ライブ・スペクタクル」の名前に負けないような演出をたくさん詰め込むために、トランポリンやエアリアルなど今までの舞台作品になかった演出を取り入れました。その後、エンタメとして「ライブ・スペクタクル」を楽しんでもらうために「暁の調べ」(2017年上演)から音楽を入れて、歌も追加しました。それに合わせて歌える役者さんをキャスティングしていただき、物語が進んでナルト役が松岡くんから中尾くんへ、という感じです。今訪れている大きなターニングポイントは、戦う相手が人ではないのと、ミナトの飛雷神の術など出てくる術が人間離れしているところでしょうか。映像と生身の役者さんたちとのバランスを取りつつ、舞台を作り上げるためにキャスト・スタッフ総出で頑張っています。完結編にして一番のターニングポイントですね。でも終末の谷は、原点に帰ってナルトとサスケの肉弾戦になります。最後は少年編のように、ナルトとサスケにひたすら殴り合って欲しいと思います。物語の最初で「化け狐」と言われていた子が、里のみんなに認められて七代目火影になる瞬間を見届けたいです!
――では、5年後や10年後、20年後の未来に舞台「NARUTO」を演出されるとしたらどんな演出を加えたいですか?
児玉:先程上がった映像の話も少し関わりますが、実際に役者の動きを前で見せつつ、映像ではCGを加えて同時に投影する「生モーションキャプチャー」のようなものを使いたいですね。例えばナルトの九尾化を前で役者が演じて、後ろにリアルタイムで投影されている映像ではマンガと同じビジュアルになった役者がいる、というイメージです。
松岡:最近は身体にたくさんマークをつけたりしなくても、モーションキャプチャーができますよね!
児玉:今の技術では、実際に劇場でシステムを組むのはまだ難しいのが現実です。でもこの技術が劇場で使えるようになれば、映像に頼っていた部分が補えてさらに面白い演劇ができるのではないかと思います!
未来に残せる作品を、全世界の人へ!
――お2人の考える『NARUTO』の魅力とはなんでしょうか?
松岡:原作を読んだとき、岸本先生が日向家の血縁関係や、国同士の争いを少年マンガでやろうと思ったことがすごいと思いました。そこが魅力でもあって、戦いに勝利した側にも残る憎悪やわだかまりを描いていたり、何事も綺麗に終わるとは限らないことを考えさせられる作品ですね。「友達って大事だよね」で終わらないのが『NARUTO』の良さだと思います。
児玉:孤独を抱えていたナルトが、同じく何かを抱えている我愛羅やオビト、最後はサスケを変えていく…。初めて読んだとき「本当に少年マンガなのかな?」と思いました。人の深層心理に切り込んでいて、すごく哲学的ですよね。あとはとにかく愛が深い作品だなと思いました。サスケのように、愛が深い故に闇に堕ちてしまったりとか…。
松岡:友情の愛や、里を思う愛国心もありますよね。深いですね…。
――全世界のライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」のファンの皆様へメッセージをお願いいたします!
松岡:マンガやアニメを通して世界中の人々に愛されている『NARUTO』という作品に、携わることができてよかったと心から思います。僕たちは、皆さんの愛と期待を背負ってこの作品に挑んできました。舞台「NARUTO」がここまで大きな渦を巻くと思っていなかったので、何よりも応援してくださった皆さんへの感謝でいっぱいです。劇場で観ていただくのはもちろんですが、DVDや配信で観ていただいても楽しめると作品だと僕は思います。ありがとうございました!
児玉:シリーズの舞台をいくつか手掛けてきましたが、ここまで長く続いた作品は舞台「NARUTO」が初めてでした。8年間続けて上演できたことが本当に嬉しいですし、初演から完結編を通して舞台でも物語が楽しめるということも嬉しく思います。演劇は劇場で観ていただくことが一番ですが、映像なら全世界の方にも観ていただけるので、形に残せたことが何よりも幸せです。世代が変わっても、舞台版を完結まで観ていただけることは舞台の未来につながる価値のあるものだと思います。今回の完結編は、なんとしてでも全力でやり切ります!
――ありがとうございました!
松岡:原作を読んだとき、岸本先生が日向家の血縁関係や、国同士の争いを少年マンガでやろうと思ったことがすごいと思いました。そこが魅力でもあって、戦いに勝利した側にも残る憎悪やわだかまりを描いていたり、何事も綺麗に終わるとは限らないことを考えさせられる作品ですね。「友達って大事だよね」で終わらないのが『NARUTO』の良さだと思います。
児玉:孤独を抱えていたナルトが、同じく何かを抱えている我愛羅やオビト、最後はサスケを変えていく…。初めて読んだとき「本当に少年マンガなのかな?」と思いました。人の深層心理に切り込んでいて、すごく哲学的ですよね。あとはとにかく愛が深い作品だなと思いました。サスケのように、愛が深い故に闇に堕ちてしまったりとか…。
松岡:友情の愛や、里を思う愛国心もありますよね。深いですね…。
――全世界のライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」のファンの皆様へメッセージをお願いいたします!
松岡:マンガやアニメを通して世界中の人々に愛されている『NARUTO』という作品に、携わることができてよかったと心から思います。僕たちは、皆さんの愛と期待を背負ってこの作品に挑んできました。舞台「NARUTO」がここまで大きな渦を巻くと思っていなかったので、何よりも応援してくださった皆さんへの感謝でいっぱいです。劇場で観ていただくのはもちろんですが、DVDや配信で観ていただいても楽しめると作品だと僕は思います。ありがとうございました!
児玉:シリーズの舞台をいくつか手掛けてきましたが、ここまで長く続いた作品は舞台「NARUTO」が初めてでした。8年間続けて上演できたことが本当に嬉しいですし、初演から完結編を通して舞台でも物語が楽しめるということも嬉しく思います。演劇は劇場で観ていただくことが一番ですが、映像なら全世界の方にも観ていただけるので、形に残せたことが何よりも幸せです。世代が変わっても、舞台版を完結まで観ていただけることは舞台の未来につながる価値のあるものだと思います。今回の完結編は、なんとしてでも全力でやり切ります!
――ありがとうございました!
ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~忍の生きる道~は
10月8日(日)神奈川公演より開幕!!
チケット情報など、詳細は公式サイトでチェック!
©岸本斉史 スコット/集英社 ©ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2015 ©ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2017 ©ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2021 ©ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2023
ニュース記事において一部、機械翻訳を導入しています。 わかりにくい表現があるかもしれませんが、ご了承ください。
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