NARUTOコラム
2022/10/13
【NARUTO20thコラム】アニメ『NARUTO-ナルト-』忍道回顧【第1回】
『NARUTO-ナルト-』世代ド真ん中ライターが、20周年を迎えたアニメ『NARUTO-ナルト-』を振り返るコラムが今回よりスタート!第1回の今回は「サバイバル演習編」「波の国編」「中忍試験編」を振り返っていきます!
伝説の幕開け!「サバイバル演習編」
第1話から第5話までの、物語の始まりとなるシリーズ。ナルトは忍者学校を卒業し、サスケ&サクラと共にカカシ率いる「第七班」へと配属されました。
各エピソードでナルトは大人たちから大事なことを教わり、学ぶことで忍としての第一歩を踏み出していくことになります。
各エピソードでナルトは大人たちから大事なことを教わり、学ぶことで忍としての第一歩を踏み出していくことになります。
今は もうバケ狐じゃない
あいつは木ノ葉隠れの里の……
うずまきナルトだ
九尾をその身に封印され、里の皆から煙たがられるナルトにとって、初めて自分の存在を認めてくれたのがイルカ先生でした。それと共にナルトの「先代のどの火影も超える」という夢への第一歩を踏み出させてくれたのもイルカ先生だったのだと思います。
覚悟しとかなきゃな
みんながみんな認めてくれる
火影ってスゲー名前語るのによーお!
ぜってェー!
近道なんかねェーってことはよ!!
ようやく自分の事を認めてくれる人が1人できたナルト。そのイルカ先生に認められるまでにも様々な苦悩があったからこそ、「近道」なんかないと実感したのでしょう。
忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる
……けどな!
仲間を大切にしない奴は
それ以上のクズだ
アニメ放送当時は単純に「任務成功のためにはチームワークが大切」ということをカカシ先生は教えたかった…と思っていましたが、その後の物語でカカシ先生の過去が語られるごとに、セリフの重みが増していきましたよね。理屈じゃない、実際の失敗に基づく教えだったんだなと改めて考えさせられます。
忍の生き様がナルトの忍道を決定づけた!「波の国編」
第6話から第19話で描かれた第七班にとって初めての国外任務。橋職人・タズナを波の国まで送り届けるだけの任務でしたが、敵の忍と交戦。ナルトたちは、忍同士の命を懸けた戦いを初めて経験することになります。
この「波の国編」でナルトたちは何段階も成長を遂げ、本物の忍になっていきます。
この「波の国編」でナルトたちは何段階も成長を遂げ、本物の忍になっていきます。
初めての実戦
波の国へ向かう第七班を襲った霧隠れの里の忍たち。
活躍をみせたサスケに対して、ナルトは怖気づいて動けませんでした。
活躍をみせたサスケに対して、ナルトは怖気づいて動けませんでした。
サスケに対する劣等感、自分自身の不甲斐なさ…
それらを断ち切ったナルトは任務の続行を宣言します。
「もう逃げない」と覚悟を決め、ナルトが一段階成長した瞬間でした。
それらを断ち切ったナルトは任務の続行を宣言します。
「もう逃げない」と覚悟を決め、ナルトが一段階成長した瞬間でした。
VS再不斬
次に襲ってきたのは元霧隠れの忍・再不斬。その底知れぬ実力にカカシも本気で戦いに臨みますが、一瞬の隙を突かれ動きを封じられてしまいます。
絶体絶命のピンチ。カカシは逃げるように指示を出しますが、ナルトは徹底抗戦の姿勢を見せ、サスケに作戦を提案します。影分身の術と変化の術を上手く組み合わせ、さらにサスケとも連携することで見事、再不斬の意表を突きます。思い返すと、この戦いからナルトの戦法が確立され始めたんですね。
木登り修業を経て、再不斬&白と再戦!!
チャクラコントロールを身につけるため、木登りの修業に励んだナルトたちは回復したカカシと共に再不斬&白と再び対峙します。
しかし、白との戦いでナルトを庇ったサスケが倒れ、ナルトの九尾チャクラが暴走…!!
白には勝利しますが、再不斬を庇い白も命を落とします。
自分の存在理由を求めず、道具として自らの命を捨てる…
忍の生き様への疑問や憤りをナルトが再不斬に対して投げかけるシーンは何度見ても涙なしには見られません。
白には勝利しますが、再不斬を庇い白も命を落とします。
自分の存在理由を求めず、道具として自らの命を捨てる…
忍の生き様への疑問や憤りをナルトが再不斬に対して投げかけるシーンは何度見ても涙なしには見られません。
第19話でガトーの手下たちを相手に最期の大立ち回りを演じる再不斬。
このアクションシーンの作画・演出はまさに鬼気迫るものを感じます。
20年前のものとは信じられないほど。ぜひ見返してみて頂きたいです!
このアクションシーンの作画・演出はまさに鬼気迫るものを感じます。
20年前のものとは信じられないほど。ぜひ見返してみて頂きたいです!
再不斬と白、2人の忍の生き様を見届けたナルトは己が歩んでいくべき道、
“忍道”をここで決意します。
“忍道”をここで決意します。
よし 今決めたってばよ!!
オレは オレの忍道を行ってやる!!
自分を信じる力が運命を変える力になる!!「中忍試験編」
第20話から第67話で描かれた中忍選抜試験。木ノ葉隠れだけに留まらず、他国からも下忍たちが集まり忍としての技量を競い合いました。個性的なキャラが続々と登場することに加え、50話近い話数という「少年篇」最大級の長編でとにかく見どころが盛りだくさんです!
第一の試験 筆記試験
超難問ばかりが出題され、受験者(特にナルト)を大いに悩ませた第一の試験。しかし、この試験の本質は学力ではなく、仲間を信じ、苦境を突破していけるかどうかの胆力を試すものでした。そして、この試験中、ナルトがこれから何度も口にするセリフが飛び出します。
まっすぐ自分の言葉は曲げねえ…
オレの…忍道だ!!
この決意の言葉は受験者の不安を一気に蹴散らし、見ている側の私たちにも勇気をくれました。
第二の試験 “死の森”でのサバイバル
“死の森”と呼ばれる演習場での巻物争奪サバイバル。「天の書」と「地の書」をめぐって、各チームがしのぎを削りました。
この第二の試験におけるハイライトはやはり、今後長きにわたってナルトたちの前に立ちはだかる強敵・大蛇丸との交戦でしょう。
この第二の試験におけるハイライトはやはり、今後長きにわたってナルトたちの前に立ちはだかる強敵・大蛇丸との交戦でしょう。
サスケすら恐怖に飲み込まれかける殺気と圧倒的な力。
特に第30話では常軌を逸した大蛇丸の動きが臨場感満載で描かれており、必見エピソードの一つです。
特に第30話では常軌を逸した大蛇丸の動きが臨場感満載で描かれており、必見エピソードの一つです。
そして、大蛇丸との戦いで傷つき倒れたナルトとサスケを守るため、音忍に単身立ち向かうサクラ。覚悟を決め、自らの髪と一緒に迷いを断ち切るシーンは胸が熱くなります。
第三の試験予選 一対一の個人戦
死線を越えて第二の試験を突破した直後、受験者たちに言い渡されたのは本戦出場を懸けた予選試験。ここからはチーム戦ではなく、個人戦となることも宣言されました。
全10戦で行われ、数々の名勝負を生み出した予選個人戦。その中でも特に注目のバトルをピックアップして振り返っていきたいと思います。
全10戦で行われ、数々の名勝負を生み出した予選個人戦。その中でも特に注目のバトルをピックアップして振り返っていきたいと思います。
キバVSナルト
忍者学校時代からその実力を認められていた忍犬使い・キバと、落ちこぼれだと馬鹿にされてきたナルトの対決。キバと赤丸のコンビネーションを逆手にとった奇策と諦めないド根性で、見事ナルトが勝利を収めました!
ネジVSヒナタ
木ノ葉の名門・日向一族同士の戦い。宗家に生まれながら自分に自信が持てないヒナタと圧倒的な才能を持ちながら分家に生まれたネジ。試合はネジの圧勝で終わりましたが、ナルトの背を追い、今までの自分を変えようと立ち上がり続けたヒナタの姿に心を打たれた人も多いはずです。
我愛羅VSリー
予選で一番の注目カードとなった一戦。底知れぬ力を持つ砂隠れの我愛羅と体術のスペシャリスト、ロック・リーの対決です。序盤の砂と体術の攻防戦も圧巻ですが、リーが超重量の重りを外してからが真骨頂。オートガードの速度を凌駕するリーの体術が咲き誇ります!!
今こそ……
自分の忍道をつらぬき守り通す時!!
試合は辛くも我愛羅の勝利となりましたが、「忍術や幻術が使えなくても、忍になれることを証明したい」そのために命を賭して戦ったリーの姿はまさしく誇り高き忍でした。
ついに本戦開幕…!!
サスケはカカシの下で、そしてナルトは奇妙な出会いを果たした伝説の忍・自来也の下で1か月の修業を積み、中忍試験本選へと挑みました。
ネジVSナルト
1回戦にして最激戦となった試合。"天才"と"落ちこぼれ"、"己の運命を決めつけた者"と"運命を変えようとする者"。様々な想いを背負って2人は激突しました。
どうしてそこまで自分の運命に逆らおうとする!?
落ちこぼれだと言われたからだ…!
自分を信じる力。それが運命を変える力となる。
それを証明するかのように、ナルト渾身の一撃で勝負は決します。
それを証明するかのように、ナルト渾身の一撃で勝負は決します。
我愛羅VSサスケ
テマリとシカマルによる2回戦はシカマルのギブアップ宣言により幕切れとなり、
本戦最注目の一戦、我愛羅VSサスケの試合が始まります。
本戦最注目の一戦、我愛羅VSサスケの試合が始まります。
リーを模倣した体術で攻め続けるサスケ。それに対し、我愛羅は不気味な雰囲気を漂わせながら砂の絶対防御の中に籠城します。
ここでサスケが修業で受け継いだ、そしてサスケの代名詞とも言うべき必殺忍術が炸裂します!
千鳥!!!
我愛羅の絶対防御を打ち崩したサスケ!!遂に我愛羅もダメージを負い、試合はここからさらに熾烈に!!…
と思われましたが、突如中忍試験は中断。
砂隠れ、そして大蛇丸による「木ノ葉崩し」が幕を開けます。
今回の振り返りはここまで!第1回から超大ボリュームになってしまいました…!
次回は10月20日(木)に「木ノ葉崩し編」と「綱手探索編」の振り返りをお届けします!
砂隠れ、そして大蛇丸による「木ノ葉崩し」が幕を開けます。
今回の振り返りはここまで!第1回から超大ボリュームになってしまいました…!
次回は10月20日(木)に「木ノ葉崩し編」と「綱手探索編」の振り返りをお届けします!
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ